はじめに
こんにちは、ルートです。以前にラティグロスの記事を2つほど投稿しております。
幸いにしてどちらのパーティも使用してくださる方がいらっしゃるようですが、構築記事という都合上、「それをどう動かすか」は構築記事だけでは語りつくせない部分があります。
そこで、今回はラティアス+メタグロスを初手に選出した場合に関して、どう動かすか、何を念頭に置いて動かすかの記事を書くことにしました。
主に一ターン目の動きを念頭に置いて解説しております。
なお、今回はこちらの記事の構築をベースとして解説を行わせていただきます。
上記の構築では、ラティアスとメタグロスの道具と技構成はこのようになっております。
どの動きでも意識しておきたいこと
とにかく素早さで有利を取っていく
私のラティグロスは「じならし」+弱点保険メタグロスのコンボを軸とした並びであるだけではなく、「おいかぜ」を使って上から制圧していく並びでもあります。
ですがこのパーティのラティアスは仕事が多く、その二つの技を両方使うのは難しいこともあります。
なので、おいかぜターンが勿体ないなどはあまり考えず、フリーのターンがあればとりあえずおいかぜを吹かせましょう。
また、一度おいかぜを貼ってしまえば、次のターン両方生き残っていれば上を取ってじならし保険コンボにつなげられるので、じならしより先においかぜを展開することも多々あります。
裏のポケモンも素早さ有利を取れるようにする
相手も4体のポケモンがいる以上、現実問題として相手全員をラティグロスで撃破することは難しく、対戦中にどちらか(あるいは両方)はまず倒されてしまいます。
そのような場合、それ以前に「おいかぜ」を残しておく、あるいは相手に「じならし」の素早さ下降を入れておくなどすることで、裏のポケモンでも引き続き高火力を押しつけていくことができます。
出せない相手には出さない
現実問題として、ラティグロスという一つの並びだけであらゆる相手に対応することはできません。
特にピッピ&レイスポス、エルフーン&エースバーンなどの組み合わせにラティグロスで対処することは非常に困難です。
無理な相手の場合はおとなしく他の選出パターンに任せましょう。
以下から、具体的な動きの解説となります。
じならしについて
じならし+ダイマックス技
じならし+ダイスチル
じならしで相手の素早さを下げつつメタグロスの弱点保険を起動、A2段階上昇のダイスチルを相手に叩き込みつつさらに防御も上げる、ラティグロスの基本となる動きです。
ゴリランダーやカプ・レヒレなどの耐久が高めのポケモンも撃破できるほか、本来相性が不利である一撃ウーラオスも襷を割ってから撃破できます。
また、ダイスチルの防御上昇の恩恵も大きく、これはメタグロスだけではなく複数回の行動をさせたいラティアスにも有効に働きます。
次のターンはおいかぜを展開するなりメタグロスをサイドチェンジで守るなりしながらガンガン攻めていきましょう。
じならし+ダイスチルorダイアースさえ決めていれば、トリックルームパーティ相手にも能力が上昇したメタグロスと、ラティアスのサイドチェンジで結構殴りあえたりします(コータスがいなければ)。
じならし+ダイアース
先ほどと同様、相手のSダウン→弱点保険発動→攻撃→特防アップを1ターンで行う強力な動きです。
この動きの特筆すべき点はラティアスのじならしで相手のシュカのみ(地面半減実)が消費されるので、メタグロスのダイアースがきのみ消費済み状態で直撃することです。これによってシュカのみ持ちのガオガエンやエンテイなども一撃で撃破することができます。
そして言うまでもないことですが、ダイアースの特防上昇はメタグロスにとって極めて有効に働きます。
相手の片方が特殊ダイマックスエースで、片方がこの技選択で落せそうな時などにはこちらを使うことも多いです。
ただし飛行タイプや特性「ふゆう」に透かされてしまうのでそこはご注意を。また、等倍相手だと意外と威力が足りなかったりもします(無振りウーラオスをじならし込みでも落とせない可能性が高い)。
じならし+ダイアイス
やることは上の二つと似た感じですが、こちらは攻撃後に能力を上げることができません。
そのため、こちらを使いたい場合は主に相手の弱点を突いて大打撃を与えたい場合になります。
弱点保険発動後のダイアイスで、無振りのダイマックスサンダーやダイマックスボルトロスあたりなら確定で落とせ、ダイマックスガラルファイヤーも倒すか致命傷を与えることができます。
ダイジェットを使えないメタグロスにとって、飛行タイプに大打撃を与える手段があるのはとてもありがたいです。
ただしダイジェットを使われているおかげで、次のターン相手に上を取られている状況で始まりやすいのでご注意を。
じならし+通常技
じならし+じしん
メタグロスにじしんをためらいなく採用できることはラティグロスのメリットの一つです。
じしんは全体攻撃なので、このゆびとまれやサイドチェンジを無視して攻撃できます。
その上、じならしで相手のシュカの実を消費させることもできます。
特にこの指要員+ツンデツンデやクレセリア+ヒードランなどの並びに有効です。
イエッサン♀+ブリムオンなどの並びにも有効です。両方に大きくはあるがギリギリ倒せない(すぐに後発を展開させない)ぐらいのダメージが入ります。
どちらかを倒すと裏からコータスが出てくるので、メタグロスにダイマックスは切らず、後続のポケモンに任せましょう。
じならし+アイアンヘッド
基本的にダイスチルを打った方が強いです。
しかし、アイアンヘッドには30%のひるみ効果があるので、相手のトリックルーム展開が不可避な際に止められたらラッキー程度の感じで使うこともあります。
もしひるませることに成功すればそのまま勝利に持っていけます。
じならし保険コンボの弱点
じならし+弱点保険のコンボはこの構築の基本となる動きですが欠点もあるのでいくつか。
まず、意外と火力が出ません。
きわめて高い防御を持つポケモンはじならしダイスチルでも一撃では倒せません。
返しに一撃で倒されることはあまりありません。しかし、トリックルーム始動要員としてよく使われるポリゴン2、サマヨール、クレセリアなどのポケモンは撃破できず、トリックルーム展開後にコータスを出されると辛くなることが多いです。
また、ダイアースやダイアイスは等倍だと弱点保険発動前提でも一撃ウーラオスをじならし込みで落せるかどうか、というぐらいの火力です。
次に、ラティアスとメタグロスの素早さ関係が逆転すると、行動順がメタグロスの技→ラティアスのじならしとなり、メタグロスの初撃が弱点保険未発動の状態で行われることになります。
そしてもう一つ、当然ながらじならしは飛行タイプには通りません。そして飛行タイプのダイマックス技は「ダイジェット」。
この動きをした同じターンにダイジェットをされると素早さ有利を取られた状態で次のターンになるので注意です(ラティアスとメタグロスは双方ともにスペックが高いので割と何とかなったりもしますが)。
おいかぜについて
おいかぜ+ダイマックス技
おいかぜはじならしと並ぶラティグロスの要となる技です。
相手がトリックルームパーティでもない限りはラティアスが倒れるまでに展開しておきたいところ。
タイミングを待つよりも打てるところで打っておいたほうが有利に働くことが多いです。
じならしではなく、おいかぜから入りたい要因は以下のようになります。
じならしが入らない相手に上から行動したい
例えば、「ランドロスに対して上からダイアイスを打ちたい」のような場面が該当します。この例の場合、ランドロスにじならしが入らない以上「おいかぜ」で素早さ操作をする他ないわけです。
また、相手のダイマックスエース(特に飛行タイプ)に対しておいかぜ→ダイスチル・ダイアースで入り、素早さ有利を取ると同時に味方の耐久を引き上げる動きもあります。
素早さ有利を確実にしたい
相手にダイジェットを使われそう、相手の初手or後続のポケモンに上を取られている(いそう)などの場合に使います。
素早さ有利な状況でラティグロスが生存さえしていれば、次のターンにじならし保険の展開に持ち込むことも容易です。
また、メタグロスは最速でもおいかぜ下でレジエレキを抜くことができませんが、追い風下でラティアスでじならし→レジエレキの素早さを下げるとすることでレジエレキを上から叩くことができます。
じならし保険を使うまでもなく相手を倒せる
あまりこのような状況にはなりませんが、保険を発動させるまでもなくメタグロスの攻撃で相手を倒せるなら、その間においかぜを貼っておきたいところです。
ラティアスがあまり動かせそうにない
どう頑張ってもラティアスの行動回数が1回しかなさそうな場合、「じならし」と「おいかぜ」のどちらを優先するか選ぶことを強いられます。どちらを優先するかは相手次第です。
両おいかぜになる場合
相手もおいかぜパの場合はとりあえずおいかぜを押しておきたいところです。
何を押すかは相手次第というところですが、エルフーンを早急に処理したい場合、ダイアイスを打つことで襷を潰して倒すことができます。
おいかぜ+ダイウォール or おいかぜ+まもる
おいかぜ無しでメタグロスを動かすのが難しいと判断した場合、メタグロスを一旦守らせながら「おいかぜ」を押して次ターンの行動に繋げます。
基本的には「まもる」で充分ですが、相手がウーラオスの場合やダイマレジエレキ+「てだすけ」の場合などはダイウォールを押しておきましょう。
正直そこまで強くない行動ですが、これが最適解となる場合もあります。
サイドチェンジについて
通常サイドチェンジは一手損であり、あまり多用したい技とは言えません。
しかしながらこの技を使わねばならない、この技から入らなければならない状況も存在するのも事実です。
メタグロス方向への有効打をラティアスに、ラティアス方向への有効打をメタグロスに受けさせることができるとベスト。
サイドチェンジは、以下のような使い方をします。
メタグロス方向への攻撃をかわす
メタグロス方向に飛んでくるダイアースやダイバーンなどをラティアスで受けながら、ダイマックス技で攻撃します。
次のターンのダイマックス技で相手を倒すか、ダイスチルやダイアースの能力アップによって次の攻撃を耐えられるようにするか、のどちらかができるようにしたいところです。
メタグロス方向への妨害をかわす
メタグロス方向への状態異常技やトリックなどの厄介な技を代わりにラティアスに受けさせます。
特にオーロンゲがメタグロス方向にトリックをしてきそうな時は、ラティアスでサイドチェンジを使うことでトリックをラティアスに受けさせることが出来ます。
メタグロスはダイスチルをオーロンゲに打ち、他に余計なことをされる前に倒しましょう。
ラティアス方向への攻撃や妨害をかわす
ラティアス方向へのダイジェットやダイアイスなどをメタグロスに受けさせることもできます。
その間にメタグロスのダイスチルやダイアースで2体の耐久を上げ、ラティアスを複数回動かせる状況を作りましょう。
また、妨害技は基本ラティアスに受けさせた方がいいですが、「こわいかお」などの能力ランクを下げる技はメタグロスに受けさせた方がいい場合もあります。
狙える状況は多くはないですが、ガオガエンの「すてゼリフ」をメタグロスに受けさせることで相手の交換も阻止できることはたまに役立ちます。
その他の動き
マジカルフレイム+攻撃
ラティアスが上から相手にマジカルフレイムを打つことで、相手の特殊ダイマックスエースなどの火力を下げていく動きです。
対特殊ダイマエースがメインの動きなので、メタグロスはダイアースの優先度がアップします。
カミツルギ相手にもマジカルフレイムから入りたくなりますが、ダイマされるとさすがに一撃では倒せないことが多いので、先にじならしかおいかぜを使った方がいいことが多いです。
また、メタグロスミラーの際などにラティアスが味方のメタグロスにマジカルフレイムを打って自分だけ弱点保険を発動させるという動きもあります。
多用するようなものではありませんし、先においかぜをする方が多いですが。
どらちかを交換する
前提としているパーティはラティアス、メタグロス以外はそこまで耐久が高くありません。
よって初手からの交換は難しいパーティですが、「メタグロス方向におにびがきそうなのでラティアスをカプ・レヒレに交代」「メタグロス方向への悪・ゴースト技を一撃ウーラオスに交代して受ける」のような展開はありえます。
ただリスクも大きいのであまり行いたくはないところです。
おわりに
以上ラティグロスの主な動かし方について、主に初手に重点を置いて解説いたしました。
もちろん実際の対戦において起こる状況はもっと多様であり、上記の動かし方が全てというわけではありません。
ですが、基本となる動かし方を把握しているのと把握していないのでは使いやすさが全然違うと思うので、ラティグロスを使う、あるいはご自分のラティグロスを組まれる際には上記の内容を頭の片隅にでも置いておいていただけると幸いです。
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