本記事はダブルバトルメインの記事になりますが、ヘイラッシャとシャリタツはめちゃくちゃ面白いコンビなので、ダブルバトルを普段やらない方でもこの2匹に興味をもったら是非ダブルバトルに挑戦してみて頂けると嬉しいです!
ヘイラッシャ&シャリタツの基本データ(種族値・特性・タイプ・体重)
ヘイラッシャ
種族値 | 150-100-115-65-65-35(合計530) |
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特性 | てんねん/どんかん(隠れ特性:みずのベール) |
タイプ | みず |
体重 | 220.0kg(けたぐり、くさむすびの威力120) |
シャリタツ
種族値 | 68-50-60-120-95-82(合計475) |
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特性 | しれいとう(隠れ特性:よびみず) |
タイプ | ドラゴン/みず |
体重 | 8.0kg(けたぐり、くさむすびの威力20) |
ヘイラッシャ&シャリタツってどんなポケモン?
ヘイラッシャは種族値だけで見るとHP/攻撃/防御がかなりの高水準である一方、特防/素早さが低いといった鈍足高耐久型のポケモンです。旧作をプレイしている方なら水タイプの物理耐久版カビゴンのようなイメージを持ってもらうと分かりやすいかもしれません。
ヘイラッシャの特性はてんねん/どんかんです。隠れ特性はみずのベールです。
ダブルバトルで採用されるのは基本的に相手の特性「いかく」をケアできるどんかんになると思いましたが、ランクマッチが始まるとヘイラッシャを使うプレイヤーが多く表れ、ミラーマッチに強くなるてんねんが多く使われています。
シャリタツは見た目が寿司みたいな非常に味のあるモチーフのポケモンです。
みず/ドラゴンという優秀なタイプではあるものの、種族値は全体的に低めで単体で見るとそこまで頼りになりません。
しかし、このポケモンは過去にないような面白い特性「しれいとう」を持っています。これを上手くいかせるかどうかがシャリタツを使う上でカギとなるでしょう。
特性「しれいとう」の仕様(重要)
シャリタツは「しれいとう」という非常に珍しい特性を持っており、説明文が「登場したとき 味方に ヘイラッシャが いると 口の中に 入って そこから 指令を だす」という初見では完全に意味不明なものとなっております。
筆者もこの説明文の意味不明さに非常に興味を持ち検証したところ、以下のような特徴を持っていました。
- ダブルバトルでヘイラッシャが横にいる時にヘイラッシャの口に入る(合体)
- シングルバトルでは効果なし
- 合体は場に出た瞬間行われる
(例えばヘイラッシャとウインディを初手に出し、ウインディをシャリタツに引っ込めた場合1ターン目の最初に合体する) - 合体後はヘイラッシャの全能力を2段階上昇する
- 合体後は合体したヘイラッシャ1匹vs相手の2体という状態になる
- 合体後は交換する事ができなくなる。ふきとばし等の交換技も無効
- 合体するターンにシャリタツ側に攻撃されていると「こうげきが当たらなかった」と攻撃が外れた扱いになる
- 合体したヘイラッシャが倒れるとシャリタツは再び戦闘に戻る
- 合体中のシャリタツには攻撃が当たらないが、砂嵐のダメージ等は受ける
- 合体した状態で先にシャリタツが倒れるとヘイラッシャの隣に他のポケモンを設置可能
- いっちょうあがりにバフ効果が追加される(後述)
かなりの特徴がありますが、その中でも「合体後ヘイラッシャの全能力を2段階上昇させる」というのが非常に強く、対策していないとヘイラッシャに一方的にやられてしまうほどの脅威となります。
ただし特性の仕様上必ず2匹はセットで選出しなくてはならず、選出自由度は著しく下がります。剣盾でいう「レジギガス+マタドガス」「水技+弱点保険セキタンザン」のようなサポートとエースがセットの構築になるでしょう。
ヘイラッシャの技候補
「いっちょうあがり」の仕様(重要)
ヘイラッシャの専用技「いっちょうあがり」は威力80、命中100のドラゴンタイプの技です。シャリタツの「しれいとう」が発動している状態だと攻撃後、「こうげき」「ぼうぎょ」「すばやさ」のいずれかの能力が1段階上がります。(上がる能力はシャリタツの色に依存)
色 | 特徴 |
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いっちょうあがりで「こうげき」が上がる | |
いっちょうあがりで「ぼうぎょ」が上がる | |
いっちょうあがりで「すばやさ」が上がる |
また、いっちょうあがりは「攻撃をしていれば能力が上がる」仕様のようであり、まもるで防がれても無効タイプ(フェアリー)に撃っても能力が上がります。
攻撃技
いっちょうあがり(威力80/命中100ドラゴン)
メインとなる技。効果は上記の通りです。
じしん(威力100/命中100 じめん)
しれいとう中のシャリタツには攻撃が当たらないので、地震で味方を巻き込むリスクなく撃てるというメリットがあります。
貴重な全体技で非常に便利です。
たきのぼり(威力80/命中100 みず)
20%で怯ませる事ができる物理みずタイプの安定技。人によると思いますが筆者の場合は正直いっちょうあがりとじしんがあればそこまで使用しなかったです。
ウェーブタックル(威力120/命中100 みず)
みず版すてみタックル。反動がやや痛いですがこの技を使わない限り合体した状態でも相手をワンパンできるシーンはあまりないので、展開速度を早めたい場合は一考の余地ありです。
ボディプレス
耐久ボディプレ型のメインウェポンです。
じわれ
卍耐久型の秘奥義卍
ヘビーボンバー
フェアリーに親を殺された人向け。そこまで必要に感じませんでした。
補助技
まもる
1vs2の状態になるならあまり必要ないかな?と思っていたのですが、場を整えてから合体する場合はめちゃくちゃ必要になります。
みがわり
合体後は交換できない関係上「おにび」や「キノコのほうし」を受けると起点となりやすいのであると非常に便利です。耐久が高いので身代わり状態も残しやすいのがGood。
ねむる
2ターン眠るかわりにHPを全回復する技。耐久がかなりあるので合体後は素眠りも可能です。
てんねんヘイラッシャ同士の戦いだとこの技を持っていると有利になれます。
ねごと
ねむるを使う場合候補にあがります。
のろい
ヘイラッシャ単体で使う場合は一考の余地あり。シングルでは強いのかもしれない。シングルに強い人は是非教えてください。
ヘイラッシャの持ち物
耐久力があるので持ち物は自由度が高いです。何でもそこそこ強いと思います。
筆者的には耐久無振りでも食べ残しが使いやすかったです。てんねん個体+クリアチャームを持たせたりしている人もよく見かけます。
ヘイラッシャの努力配分・型サンプル
基本型
性格 | ようき |
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特性 | てんねん |
努力値 | 0-252-0-0-4-252 |
実数値 | 225-152-135-*-86-95 |
持ち物 | 自由度高いのでパーティと相談 |
技 | いっちょうあがり たきのぼり じしん まもる 等 |
オーソドックスな配分と技構成。いじっぱりとようきで使ってみましたが個人的にようきの方が使いやすかったです。
ようき最速にすると素早さ実数値95になり、S2段階アップで最速トドロクツキ(S種族値119)、準速テツノツツミ(S種族値136)まで抜くことが可能です。
準速の場合は最速テツノワダチ(S種族値106)まで抜く事が可能ですが、この辺は激戦区なのでようき推奨です。
シャリタツは攻撃か素早さが上がる色がおすすめです。
ミラーマッチが多く多発する環境の場合、性格は敵のヘイラッシャ意識で「てんねん」推奨です。
また、ミラー意識の場合ねむねご型やじわれ採用も検討の余地があります。
耐久ボディプレス一撃型
性格 | わんぱく |
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特性 | てんねん |
努力値 | 4-4-252-0-236-12 |
実数値 | 226-121-183-*-115-57 |
持ち物 | たべのこし |
技 | いっちょうあがり ボディプレス まもる じわれ 等 |
ボディプレスをメインに戦う型。ボディプレスとじわれをメインで使うなら相手の威嚇は怖くなくなるので、特性「てんねん(相手の能力ランク変化を無視)」推奨です。
シャリタツは防御が上がる色がおすすめです。
この他にも「こんな型が強いよ!」とか「こんなパーティ作ったよ!」いうのがあれば是非コメントや寄稿で教えてください!寄稿の場合は下記記事をご参照ください。
シャリタツの努力配分・型サンプル
基本型
性格 | おくびょう |
---|---|
特性 | しれいとう |
努力値 | 4-0-0-252-0-252 |
実数値 | 143-*-80-172-115-147 |
持ち物 | きあいのたすき/こだわりスカーフ |
技 | だくりゅう りゅうせいぐん こごえるかぜ てだすけ 等 |
ヘイラッシャとは違い、シャリタツは種族値が低いので型は大体基本型になると思います。
Cは種族値120あり高い方なので足手まといにはなりません。
タスキの場合は合体状態でも砂ダメージでタスキが潰れる事は忘れないようにしましょう。
†こらえる毒毒玉型†
性格 | おくびょう |
---|---|
特性 | しれいとう |
努力値 | 4-0-0-252-0-252 |
実数値 | 143-*-80-172-115-147 |
持ち物 | どくどくだま |
技 | こらえる |
- 初手でこらえる+味方で大爆発。
- 死に出しでヘイラッシャを出して合体。毒でシャリタツ落ちる。
- 死に出しでフラミンゴ(夢特性:きょうえん)を出してヘイラッシャの能力変化をコピー。
- 全能力2段階アップのヘイラッシャとカラミンゴが並ぶ。
- †死のカーニバル開演†
2体を犠牲にした欲張りコンボ。くろいきりで虚無になります。
おすすめの相性の良い相方・コンビ
ウインディ
ダブルでお馴染みの殴れるサポーター。特性「いかく」で相手の攻撃力を下げることができる。
初手でヘイラッシャ+ウインディを出し、1ターン目にヘイラッシャまもる、ウインディは相手の初手が物理よりだったらおにび、特殊よりだったらバークアウトでデバフする。2ターン目にウインディをシャリタツに交換すると相手の場を荒らしつつシャリタツのしれいとうを発動でき、ヘイラッシャを安全に強化できる。
キラフロル
個人的に壁はりサポーターの期待の新人。キラフロルの特性「どくげしょう」は物理攻撃で殴られると「どくびし」を相手の場にばら撒くというもの。
まだまだ未知数だがひかりのかべやリフレクターを貼りつつ、ついでにどくびしもまいてくれる機会は多かった。
ヘイラッシャの耐久がかなりあるので、意外と毒と相性が良い。
キラフロル自体の特攻もかなり高いので攻撃性能もある。個人的に可能性を感じる1匹。
ヘイラッシャにおすすめのテラスタイプ
ドラゴン
タイプ一致いっちょうあがりができる。真面目に解説してるのに字面がおもしろすぎるから困る。
いっちょうあがりで攻めていきたい鯔背な男にはおすすめのテラスタイプ。
元のみずタイプの相性を完全にカバーするのも非常に大きなポイント。普通に強い。
じめん
しれいとう中のシャリタツには攻撃が当たらないので、地震で味方を巻き込むリスクなく撃てるというメリットがあり、それを活かして攻めていきたい人向け。
もとのみずタイプの電気弱点を完全にカバーできる反面、草タイプには変わらず弱い。
特にマスカーニャのトリックフラワーには注意。
かくとう
ボディプレスで攻めていきたい人向け。元のタイプとの相性補完は取れておらず、可もなく不可もなくといったところ。
みず
元の水タイプの火力を2倍に上げる。
くさ
筆者的にはあまり評価はしていませんが、元の弱点を半減し、かつキノコのほうしを無効にできるので結構使われています。
はがね
半減タイプが増え、クリアスモッグを無効化できます。
ヘイラッシャ対策
単体でも合体後でもヘイラッシャの能力はバフへの依存度が高いので、バフを打ち消す技が有効です。
型によってはおにび等も有効ですが、くろいきり以外はヘイラッシャ側で対策の対策が容易にできてしまいますので、サブの対策と考えたほうが良いでしょう。
くろいきり
場に出ている全員の効果をリセットする技。現状これが一番有効な対策です。
使い手の中でも最速パオジアンは最速2段階アップヘイラッシャより早いので特に使いやすいです。
いたずらごころヤミカラスのくろいきりが一番簡単で確実なヘイラッシャ対策です。
クリアスモッグ
威力50の毒技。追加効果で相手の能力ランクを元に戻すことが可能です。よくモロバレルが使ってきます。
ヘイラッシャ側はみがわりやはがねタイプへテラスタルする事でクリアスモッグをある程度対策可能です。
おにび
ヘイラッシャの攻撃を2段階下げる事ができますが、いっちょうあがりでどんどん攻撃を上げられたり、ねむるで火傷を治してきたりします。
また、夢特性のみずのベールの場合火傷状態にならない点にも注意が必要です。
キノコのほうし
機能停止技その2。眠らせている間にこっちも積みまくりましょう。
トリックフラワー
威力70草タイプ技。マスカーニャの専用技。必ず急所に当たるのでヘイラッシャにバフを積まれていても問題ないですが、ヘイラッシャがドラゴンやくさにテラスタルした場合全然ダメージが入らないのでメインの対策としては少々弱いです。
ものまねハーブ
ヘイラッシャの能力を全部コピーできますが、ヘイラッシャがてんねんの場合能力変化を無視されてしまいます。
メタモン
能力上昇後のヘイラッシャに変身して分からせましょう。
特性:てんねん
ヘイラッシャ自身が持っている特性ですが、相手に使われてもバフ依存のヘイラッシャには厄介です。
ヘイラッシャ&シャリタツ入りのサンプルパーティ
基本選出はウインディ+ヘイラッシャです。立ち回りは上記相性の良い相方のウインディ参照。
なんちゃってパオカイリューの並びもできます。
コメント
コメント一覧 (1件)
この記事では評価が低い水のベールですが、クリアチャームを持たせて火傷と威嚇を同時に対策するという選択肢もあると思います。
鈍感+ラムとの差別化点は、複数回状態異常を撃たれても火傷だけは確実に防げることと、威嚇以外の能力ダウンも受け付けないことです。